アマゾン現役社員の池乃堀正太郎、かく語りき

キャリア磨きに力を入れたい人へのアドバイスです。

持論⇒議論⇒理論⇒自論のアプローチのまとめ。

これまで6回に分けて、持論⇒議論⇒理論⇒自論のアプローチについて述べてきました。述べてきたことをまとめると以下の通りとなります。

  1. ビジネスリーダーの力量を決めるのは自論の多さ。自論が少ないと起きる問題がいつも想定外となる。逆に自論が多いとどんな問題もいつか見た景色となる。
  2. 現場での試しと経験から得る学び(持論)無しに自論を増やすことはできない。
  3. 持論から自論を生み出すには、「議論で深める」 X 「理論で広める」、の両軸で知の整理が必要となる。
  4. 特に人間は知っている事に縛られやすく深さを追い求めがちなので(知の深化)、広げる事(知の探索)をより意識すべき。
  5. 知の探索を行うには、戦略的意図を持つ(ブレない軸を持つ)、勇気を持つ、身を置くべき環境を選ぼう。

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また日を新ためて述べようとは思いますが、上記の通り、身を置くべき環境というのはとても大事です。特に大企業に属するビジネスパーソンの方は同意して頂けるかもしれませんが、組織の能力(Capability)やモチベーションは環境に大きく左右されるものです。

例えば新しいことをやりやすい会社と、そうでない会社があるのは、個々人の能力やモチベーションというよりも、環境がそうさせている可能性があるのです。具体的には、変化を起こせない会社はある業界の慣習や会社の習わしに流されてしまう傾向にあります。

変化することが合理的に正しいと頭で分かっていても、「昔からそうすべきだった」とか「そういう風に決まっている」とかいった正当性で判断や行動を起こしてしまうのです。経営理論の一つに制度理論(Institutional Theory)と呼ばれるものがあり*1、これをうまく言語化していますので、改めて紹介させて頂ければと思っています。

以上が、「5. 想定外結果の発生メカニズムを、持論⇒議論⇒理論⇒自論のアプローチで分析しよう。」となります。次回からは、「6. 会社での集合研修などでは絶対教えてくれない、汎用的な「理論」は本を使って自己責任で勉強しよう。」について考えていきたいと思います。

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これまでのまとめはこちらのリンクを参照ください。

*1:DiMaggio, P. J. & Powell, W. W. 1983.“ The Iron Cage Revisited: Institutional Isomorphism and Collective Rationality in Organizational Fields,” American Sociological Review, Vol. 48, pp. 147-160.