アマゾン現役社員の池乃堀正太郎、かく語りき

キャリア磨きに力を入れたい人へのアドバイスです。

歴史あるリーダーシップの研究(その1)

今回も前回に引き続きリーダーシップについて述べたいと思います。前回の記事にはリーダーシップの定義やリーダーとマネジメントの違いなどについて触れました。今回はリーダーシップの種類について深堀りしていきたいと思います。

皆さんはリーダーシップにいろんな種類のスタイルがあることを実践的に経験して知っていると思います。ただ体系的に調べたことが無いという人は多いのではないでしょうか。こちらの論文を使って*1リーダーシップの種類について見ていきたいと思います。

この論文では主にShared Leadership(シェアードリーダーシップ)の有効性について述べているものです。このリーダーシップは肩書や役職に伴うものではなく(これを論文ではVertical Leardershipと呼んでいます)、Peer同士、いわゆる肩書関係なくメンバー同士で発揮するリーダーシップを指します。

この横同士のリーダーシップの影響が企業の業績にプラスの影響をもたらす指標になる、と主張しているものなのですが、この内容はまたの機会に説明するとして、この中で紹介されているリーダーシップの体系がしっかりまとまっているので、せっかくなのでここで紹介できればと思っています。

下記の表が論文に紹介されているリーダーシップスタイルの整理です。一番左にあるLeader Typeという所に注目してください。上から順に紹介していきたいと思います。 f:id:ikenobori:20201015233110p:plain

まずはAversive Leadershipです。英語を直訳すると嫌悪的なリーダーシップといったところでしょうか。そう、威圧的に、時にはPunishment(叱責すること)に依存したリーダーシップです。え、それってリーダーシップといえるのか、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一つのリーダーシップと考えていいでしょう。やり方はともあれ自分が仕向けたい方向にメンバーを向かわせているからです。

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ここでいうPushnimentの目的は、嫌悪感を与えることです。それにより肯定的な状況をできるだけ除去することにより強制的にメンバーをリードします。

こういう職場は当然、企業の業績にはネガティブな影響しか与えません。プラスにもなりえないとこの論文では断言しています*2。まぁ、とくに論文にまとめなくても実感で分かることだと思いますが。

まとめると、Aversive Leadershipは、Dispensing reprimands(叱責)により、Engaging in intimidation(脅迫)を行うことによるリーダーシップです。

*1:Pearce, C. L., & Sims, H. P., Jr. (2002). Vertical versus shared leadership as predictors of the effectiveness of change management teams: An examination of aversive, directive, transactional, transformational, and empowering leader behaviors. Group Dynamics: Theory, Research, and Practice, 6(2), 172–197.

*2:Cox, J. F. (1994). The effects of superleadership training on leader behavior, subordinate selfleadership behavior and subordinate citizenship. (Unpublished doctoral dissertation, University of Maryland, College Park