アマゾン現役社員の池乃堀正太郎、かく語りき

キャリア磨きに力を入れたい人へのアドバイスです。

キャリアの独自性が見えているか。読書などにより歴史観や人生観を洗練し自己効力感を倍増させよう。

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先日、キャリア磨きに必要な8つポイントをフレームワークに整理してみましたが、今日はその2つめ、「キャリアの独自性が見えているか。読書などにより歴史観や人生観を洗練し自己効力感を倍増させよう。」について述べたいと思います。

ちなみに、1つめのポイントについては、こちらにまとめましたので参考になさって下さい。

さて今回は歴史観や人生観とキャリアの関係性についてです。歴史は好きって人いるかもしれませんがそれが自分の人生観やキャリアにどう反映されるのかって考えたことがある人は意外に少ないかもしれません。

歴史を通じて物事を多面的に見て判断するトレーニングになる

歴史を学ぶことの意味がどこにあるのか。それは歴史上で起きた出来事を自分事としてとらえた時に自分ならどうすべきだったかをシミュレーションすることができる点にあります。それはMBAなどで行うビジネスケーススタディとも似た点があります。

自分がその状況に追い込まれたらどんな意思決定をするのか、その意思決定をするに当たってどんな世界観を描いているのか、どんなメリットが享受できるのか、デメリットやリスクはどこにあるのか、どうリスクヘッジするのか。意思決定を行うには物事を多面的に見て判断する必要があります。そのイメージトレーニングが、仕事にも、人生にも、そしてキャリアにもプラスになると思います。

日本の実業家であり、現在は立命館アジア太平洋大学学長である出口治明氏は、『Historiai(ヒストリアイ)』という前五世紀ギリシアの史家が書いた歴史書の一説から、歴史を学ぶ意味についてこう述べています。

「人間はどうしようもないアホな動物で、同じ失敗を繰り返している。自分は世界中を回って、人間について見たり聞いたり調べたことを書いておくから、これを学んで少しは賢くなってくれ」(中略)ここに歴史を学ぶ意味が、すべて語られていると思います。『全世界史・上巻 出口治明 (著)』P4より抜粋

単に歴史を学ぶといっても中々難しいものです。当然年号を暗記することが歴史を勉強することにつながるわけではありません。ではどうやって歴史を学べばいいのでしょうか。

1つはその歴史上の人物になりきることです。皆さんも人間関係に悩んだ経験あると思いますが歴史上の人物も人間ですからいろんな人間関係の中で行動を移さないといけないわけです。すべての人間関係をハッピーに物事を進めることはできません。過去、現在、そして未来に向かってどの人物を動かし、対処し、巻き込んでいくかの判断がとても重要なのです。その人物になりきってみると物事を動かす時の難しさや、複雑性が理解できるかもしれません。

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歴史は、世の中には普遍的な法則があることを教えてくれる

我々は、未来の「具体的変化」を「予測」することはできない。しかし、未来の「大局的変化」を「予見」することはできる。『知性を磨く~「スーパージェネラリスト」の時代~ 田坂 広志 (著)』P110より抜粋

この話はロジックで積み上げた論理的な話というよりも、少し感性に近いものかもしれません。世の中には普遍的な法則があり、物事の全てはこれに基本的には従うという話です。水が高いところから低いところに流れるように、歴史はある一定の法則に従って繰り返し共に生成発展していく、という考えです。

この本にも紹介されているのが例えばEメールの話。昔から人は手紙により情報を交換していました。それが電話の普及によって文字から一遠ざかっていた時期がありましたが、今はEメールによる文字の交換が復活しています。しかも技術の発展により、Eメールから、メッセンジャーやLINEやSlackや様々なツールが次々に生まれています。

この事例のように物事の変化や変化において、古く懐かしいものが新しい価値を伴って復活してくることを、「螺旋的発展の法則」と呼ぶようです。法則の名前はともかく、考えてみればそのような事例は身の回りにたくさんあります。メルカリは物々交換の発展だと考えることができますし、ライドシェアによる自動車という資産の共有や、ウーバーイーツなどワーカーの共有などのシェアリングエコノミーの流れも懐かしい過去のものの発展ととらえることができると思います。

この「螺旋的発展の法則」が示すように、未来は現在や過去とつながっており循環しているのです。しかも何かの付加価値を添えて発展しているんです。このように考えると、自分の仕事の周りの環境を振り返ってみた時に、見る景色が変わってくるかもしれません。逆境の時もこの未来観を信じる事で「もう少し頑張ろう」って気持ちを取り戻すかもしれません。順境の時はどうでしょう。もしかしたら近い先の未来にその幸せな時が別の何かに取って失われる可能性を感じ、何かに備えようと気持ちになるかもしれません。

とにかく未来の具体的な変化は決して予測することはできません。馬券で何が当たるかは誰も分からない事なんです。しかし大きな未来の流れは予見することができます。上で述べた逆境や順境の事のように。

未来は作られるものか、作るものかって実は一流の経営学者が真剣に研究しています。でも私の感覚で言えば未来は作るもの。嘘のような話かもしれませんが、ずっと信じる事によってその未来が来る、ってことはよく聞く話です。これは信じている人にしか起きえない事実です。

似たような話はかの有名な経営者、松下幸之助氏も語っています。この続きはまた次回にしたいと思います。