アマゾン現役社員の池乃堀正太郎、かく語りき

キャリア磨きに力を入れたい人へのアドバイスです。

修羅場体験がなぜキャリアにプラスに働くのか。

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先日、修羅場体験がキャリア磨きにプラスに働くことを書きました。 ikenobori.com

これは思いつきで言った話ではありません。実はこれは経験則的に会社の人事なども理解しているため、社内異動やローテーションを使って、優秀な次世代経営者に育てたい中堅・若手社員に敢えて厳しい職場環境に送り込んだりもしています。GEはこのような意図的な人事異動をすることで有名です。

では修羅場体験がキャリアになぜプラスになるのでしょうか。追い込まれた状況ではモグラたたき的な対応では解決策にはなりません。すべてのステークホルダーがハッピーになるシナリオはそもそもあり得ないのです。そうすると何かを犠牲にして成果を得るような判断が必要となります。マイナスを発生させながら、結果としてマイナスを帳消しにするプラスを生み出す意思決定をする、これこそがキャリア上何よりも得難い貴重な経験になるのです。

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マイナスを発生させるということは割を食う部門や人がいるわけです。そういった人たちに負けず実行をやり遂げるにはロジックを積み上げ論理性高い説明が求められるでしょう。社内的な政治を利用し意見を寄せるような調整も必要になるでしょう。何より、誰よりも、高い視座で物事を考えているという姿勢を見せつける必要があるわけです。普通の人では見えていない景色を伝えるには、情熱を持って、熱き心でそのビジョンを彩り鮮やかに説明しなければなりません。

当然、上手くいかない事が前提と考えなければなりません。まさにギリギリ成功するか、失敗するかの瀬戸際です。刃物の上に立つようなそういったヒリヒリした経験は人間の心に突き刺さります。それがその人の原体験になるのです。

原体験を持つ人はキャリアにプラスに働きます。本当はこうしたかった、こうされて本当にうれしかった、悔しかった。その人の感情に寄り添う経験が原体験です。その原体験は仕事に対するモチベーションにプラスに働きます。こういった報酬などに左右されない、心の底からやりたい、って湧き出るモチベーションのことを、心理学では内発的動機付けと言います。原体験を持つ人は内発的動機付けが高いのでどんな逆境でも、そして順境の中でも(上手くいっていても)、外部の影響に関係なく、やりたいって気持ちが継続するので失敗しても成功するまでやり続けるのです。

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もし皆さんの中で強烈な原体験を持っている人がいればぜひそれを仕事のエッセンスに取り入れることができないか考えてみることをおススメします。はい、私も強烈な原体験を持ってます。それがキャリアに生きていることは身をもって実感しています。